お店で購入したコーヒー豆から美味しいコーヒーを淹れる際に必ず必要なのが、「コーヒーミル」と呼ばれるコーヒー豆を粉にするための専用器具です。
現在は多くのコーヒー器具販売メーカーさんが、様々なタイプのコーヒーミルを販売しています。家庭用のコーヒーミルでは1000円程度から数万円程度まで幅広くあります。
今回はコーヒーを挽くときに大切なこと、コーヒーミルの種類と違い、さらにコーヒー器具別のオススメの挽き目などを紹介しています。
コーヒーミルについて詳しく知りたい方はこちらから♫
目次
コーヒーを挽くときに大切なこと
最近は世間のコーヒーに対する関心がとても高まっていることから多くの方がより美味しいコーヒーを飲みたいと思っています。
コーヒー豆の焙煎や抽出は美味しいコーヒーを淹れるために大きな比重を占めていますが、コーヒーを挽くという工程も美味しいコーヒーを淹れるためには欠かせません。
コーヒーを挽くために大切なポイントは以下の通りです。
1摩擦熱の発生を抑える
コーヒーはとても繊細な食品です。コーヒーは豆から粉に挽く際に熱を加えてしまうと、黒色に変色してしまい劣化してしまいます。熱が加わった時点で香りが発生してしまい香りが飛んでしまう事が考えられます。
2可能な限り均一なサイズに挽く
コーヒー豆を均等なサイズに挽くことはとても大切です。一粒、一粒のサイズが大小異なる「挽きムラ」が出来てしまうと、抽出時に均等にお湯が染み込みづらくなります。その為、コーヒーの味にムラが出来てしまいます。
3微粉末の発生を抑える
コーヒー豆を挽く際に生まれる小さな粉のことを微粉末と呼びます。美味しいコーヒーを抽出するために、微粉末は可能な限り発生させない事が大切です。微粉末の多いコーヒーは、必要以上に濃く抽出されてしまいます。
コーヒーミルの種類と違い
「コーヒーを挽くときに大切なこと」のためにはコーヒー専用のミルが必要です。
コーヒーミルには様々なタイプがあります。主なコーヒーミルの種類は以下の通りです。
ハンドミル(手動コーヒーミル)
ハンドルをぐるぐる回すことによって、コーヒーの粉を挽くことができるハンドミルです。
「豆を挽く際にゴリゴリとなる音」や「上品なコーヒーの香り」を楽しみたい方に最適なコーヒーミルです。
電動コーヒーミル
大量のコーヒー豆を挽く方やコーヒーを淹れる頻度が多い方に電動ミルはとても便利です。
粉にしたい分量だけのコーヒー豆を投入し、スイッチ一つでコーヒーを挽くことができます。
プロ仕様のコーヒーミル
プロ仕様のミルは刃の形状や様々な性能が市販のミルと比べて格段に良いために、
「コーヒー豆を均一に挽くこと」と「微粉末の発生を抑えること」が優れています。
毎回のコーヒーを引く時間がもったいない!という方やミルを持っていない方はお店で挽いてもらえますよ。
コーヒーミルは手動、自動、プロ仕様の性能にはそれぞれメリット、デメリットがあるので、一概に「コレが一番良い!!」とは言えません。
ハンドミルの挽いている時間の贅沢さは電動ミルでは感じることが出来ませんし、プロ仕様のミルのクオリティや均一サイズを家庭用のミルに求めることも難しいです。
それぞれに特徴があるので3自分のコーヒースタイルに合うものを使用すれば良いと思いますよ。
コーヒーの淹れ方とオススメの挽き目
コーヒーの挽き方と抽出方法の相性
コーヒーはその抽出方法や仕様する器具によって最適な挽き目があります。
粉の大きさは抽出する際にお湯が粉に触れる「ホールディングタイム」に大きな影響を与えます。
ホールディングタイムの長短で同じ淹れ方や手順でも、コーヒーは変化します。
5種類ある挽き目の中から、ご自身の淹れ方に適した挽き目を知っていると便利ですよ。
1極細挽き(ごくぼそびき)
5種類の挽き目の中でもっとも細かいパウダー状なのが極細挽きです。
一般的にエスプレッソの抽出の際に使用される挽き目です。
エスプレッソマシンで抽出する際には、ポルタフィルターと呼ばれる器具にコーヒー粉を詰めて、ダンパーと呼ばれる特殊な器具でぎゅっと押し込みます。
そのためにコーヒーの粉はパウダー状である必要があることから、エスプレッソ抽出には極細挽きが適しています。
2細挽き
細挽きは通常のハンドドリップで使用される挽き目よりも一回り小さなサイズです。
夏の時期などに好まれる水出しのコーヒー(ダッチコーヒー)の抽出の際に使用される挽き目です。
3中細挽き
中細挽きはもっともポピュラーなコーヒーの挽き目で、ハンドドリップ抽出等に使用されます。
一般的に販売されているコーヒーの粉は中細挽きが多いですよ。
4中挽き
ネルドリップやサイフォンを使用した抽出に適しているのが中細挽きです。
5粗挽き
もっとも大きな挽き目でザラメ程度のサイズが粗挽きです。
エスプレッソマシンが無くてもお手軽にエスプレッソに近いコーヒーを抽出することができる「バーコーレター」を仕様する際に適している挽き目です。
コーヒーミルのまとめ
美味しいコーヒーを抽出するのに必要なコーヒーミルはいかがでしたか?
コーヒーは様々な淹れ方や淹れるための器具が存在するために、それぞれの特徴を生かすことに適した挽き目(粉のサイズ)があります。
ご自身のコーヒースタイルにあったコーヒーミル選びの参考になれば嬉しいです。