タンザニアコーヒーの特徴や格付けは?上品でフルーティーな酸味を持つアラビカ種

コーヒーの品種

 

タンザニアのコーヒーってどんな特徴を持っているかご存知ですか?タンザニアでのコーヒーの楽しみ方やその文化とはとんなものなんでしょうか。

タンザニアでコーヒーの栽培が積極的になったのは1900年代初めと言われおり、比較的最近であることが特徴です。ただ、表立った歴史が無くとも1800年代から多くのコーヒーを生産している産地でもあります。

まだまだ、世界的に有名なコーヒー産地でなくミステリアスな部分が多いタンザニアのコーヒーとは、どのようなものかご解説します。ぜひ、ご覧ください♪

味の変化を楽しむタンザニアの人々

日本ではコーヒーといえばブラックや変化を加えてもミルクやシュガーで楽しんでいる人が多いですよね。しかし、タンザニアではブラックではなく多少味の変化をつけて楽しんでいる人が多く見られます。

例えばコーヒーに塩を入れてみたり胡麻を入れてみたりスパイスらしきものを入れてみたりすることもあるそうです。そもそも、タンザニアはコーヒーの大手産地ではありますが、現地ではチャイ(スパイスとともに煮出した紅茶)を飲む人が多い傾向にあります。このチャイはコーヒー以上に味のバリエーションがあり、様々な味を楽しむことが当たり前となっています。

そのような流れを汲んで、タンザニアではコーヒーにもチャイのように味の変化を付けて楽しむ文化が生まれているのかもしれません。

 

タンザニアのコーヒーの特徴

タンザニアで収穫されるコーヒーには様々な特徴があります。

ここでは特に覚えてもらいたい3つのことについてご説明します。

 酸味が良いアラビカ種が収穫される

タンザニアで収穫されるコーヒーは酸味が美味しいアラビカ種が中心です。ロブスタ種も栽培されているのですが、こちらは単体で楽しむものではなくインスタントコーヒーの原料など加工するために栽培されています。

世界各地で収穫されているアラビカ種も地域によって味に差があり、タンザニアで栽培されるものは酸味の中にコクがあることが特徴です。タンザニア産のコーヒーは「美味しくフルーティーな酸味ってどういう感じ?」と思っている方に、ぜひチャレンジして頂きたいコーヒーです。

コーヒーの格付け

格付けは収穫された豆の大きさや品質によって決定されます。割れ豆の割合や死に豆の割合など欠点豆の割合も含めて格付けされるようになっています。

特に上質なものが収穫された年にはスノートップと呼ばれる最高級グレードの物が出てきます。収穫状況によってはスノートップのグレードがつかない年もあります。

小規模農園と大農園が存在する環境

タンザニアでは大小さまざまな規模の農園が存在しています。近年では小規模な農園も増えてきているために、様々な個性を持ったタンザニアのコーヒーを楽しむことができます。

そのため、農園によって多少品質に差があるとされています。この品質の差をカバーするために格付けがあるとも言えるでしょう。

なかなか農園を意識してコーヒーを楽しむことはないかもしれませんが、精製方法や生育環境に大きく味が左右されるのがコーヒーですので飲み比べてみても楽しいかもしれませんよ。

タンザニア産のコーヒーなのにキリマンジャロ?

タンザニアで収穫されてコーヒーを飲んでみたいけど、珈琲屋にタンザニアと書いてあるコーヒーが見当たらない!なんとことありませんか?

基本的にタンザニアで収穫されたコーヒー豆は、キリマンジャロやキボーにび分けられます。タンザニアで収穫されたコーヒー豆をキリマンジャロと呼び、その中で特に良いものにキボーの名前がついています。最近では単体農園も増えてきているので、呼び方も細分化されてきています。

これはコーヒー独特の文化が影響しています。コーヒーは基本的に収穫された国や地域の独自のルールがあり、名前の付け方や格付けの方法なども大きく異なります。昔からコーヒー生豆は出荷する港ごとに呼び方を分けていたこともあり、生産国が違うのに名前が同じだったりする品種もあります。

面白いことにこれらのコーヒー生豆が入っている麻袋にはキリマンジャロやキボーという文字はなく、基本的にタンザニアと書いてあります。ですので、タンザニア産のコーヒーは焙煎後、お客様にわかりやすく提供するためにキリマンジャロとキボーと名称を分けています。

どちらかというと商品名という感じでですね。キボーの方がキリマンジャロよりもグレードが高いから絶対に美味しい!ということもなく、キリマンジャロにも多くのファンがついています。この2つにはどんな味の違いがあるのか?飲み比べてみるのも面白いですよ。

 

タンザニアのシングルオリジン珈琲をご紹介:キボー

タンザニアで収穫された上質なアラビカ種の中にタンザニア・キボーと呼ばれている物があります。フルーティーな酸味が味わえるシングルオリジンコーヒーとして人気なのがタンザニア・キボーです。

芳醇なぶどう系の香りとしっかりとしたコク、強いグレープフルーツ系の酸味が感じられる、はっきりとした味わいが特徴です。

現在では単体農園も増えてきているので、農園ごとに分類されていることもあります。当店で扱っているタンザニア・キボーはブルカ農園という2-300人規模の農園で収穫されています。

いつものコーヒーと飲み比べてみてはいかがですか?

タンザニアで収穫される有名なアラビカ種: キリマンジャロ

タンザニアで収穫されるもう一つの有名なアラビカ種と言えばキリマンジャロですね。

キリマンジャロとはタンザニアで収穫されるアラビカ種全体のことをさしています。

キリマンジャロは比較的強い酸味と甘い香りが有名なシングルオリジンコーヒーです。