簡単に上達! 美味しいハンドドリップコーヒーの淹れ方 4ポイント

コーヒーの入れ方

コーヒーを家庭で上手に入れる為のコツを知っていますか?コーヒー抽出とは様々な珈琲器具とコーヒーの粉を使用し液体のコーヒーにすることです。

今回は代表的な抽出方法のハンドドリップ(又はペーパードリップ)を学びたいと思います!ハンドドリップはもっとも基本的な珈琲抽出方法であり、とても奥が深い方法とも言われています。それだけにコツやポイントを学ぶだけで抽出技術が格段にアップします。

わずか4ポイントを抑えるだけで、ご家庭でもプロの淹れるコーヒーの味を再現できるようになりますよ♪

ハンドドリップ抽出の準備とオススメ器具

基本的なハンドドリップ抽出に必要な準備・道具はこちらです。

どんなコーヒー器具が使いやすいの?とよくご質問を頂きます。本当にさまざまな種類のコーヒー器具がありますので、マスターが実際に保有しているコーヒー器具の中で気に入っているものをご紹介します。

ハンドドリップ抽出器具選びのご参考になれば嬉しいです。

 

コーヒーポット(カフェケトル)

コーヒーポットの特徴は先端がカーブし注ぎ口が細くなっています。普通のポットと比べお湯をそそぐ時間や速度のコントロールが効きやすく作られています。

抽出後のコーヒーの味を左右してしまうので、お湯をそそぐスピードはコーヒー抽出にとても大切な工程です。です。

お湯を沸かす時間がもったいない!めんどくさい!という方には、コーヒーケトル(カフェケトル)という、電気でお湯を沸かすコーヒーポットもあります。最近はコーヒー専用ケトルを抽出に使用しているかたも多く見かけますね。

マスターが普段愛用しているドリップポットはこちらです。

HARIO (ハリオ) V60ドリップケトル・ フィット

初心者からプロまで幅広い愛用者を持つハリオのドリップケトルはおすすめです。この「HARIO (ハリオ) V60ドリップケトル・ヴォーノ」は他のケトルと比べどのような点が優れているのでしょうか?

まず、どんな熱源にも対応している点が使い勝手がよく人気のポイントです。H200V・100V、ガスコンロ、エンクロヒータ、ラジエントヒータ、ハロゲンヒータ、シーズヒータなど家庭用mのほとんどの熱源に対応している優れものです。

持ち手が手にフィットするように作られているので、湯量のコントロールがしやすく繊細な珈琲のドリップしやすいですよ。

こちらのドリップケトルはマットブラックがとてもおしゃれで人気があります。キッチンに置いてあるだけで素敵に生えるデザインです。

マスターもマットブラックのコーヒー抽出器具が気に入っているので愛用している逸品です。こちらのドリップケトルが気になる!と言う方は、こちらへどうぞ♪→ [直火・Ih対応] ハリオのコーヒーケトル! マット黒がオシャレ♪初心者にもおすすめ

 

コーヒードリッパー

ハンドドリップ抽出に欠かせないコーヒードリッパーは以下のように様々な種類があります。フィルター、抽出穴の数、形状、素材などが異なりそれぞれ抽出したコーヒーに特徴があります。

今回は特に違いが出るフィルターと形状の違いについて詳しく説明していきます。色々なコーヒードリッパーを試して気に入った物を選ぶのがいいですよ。

フィルターの違い

・ペーパーフィルター

・ステンレス(メッシュ)フィルター

・ネル(布)フィルター

ペーパーフィルターはもっとも一般的で使いやすいフィルターです。ネルフィルターはペーパーフィルターに比べて様々な成分を付着しやすいので、よりまろやかなコーヒーを抽出することができます。ペーパーレスタイプはペーパー不要で、メッシュ加工されたフィルターがあるドリッパーです。ペーパーレスなのでコーヒーオイル(旨味成分)も一緒に抽出され、コクとまろやかさを楽しめます。でもコーヒー粉の微粉が混ざってしまうこともあるため、少しざらついた舌触りを感じることもあります。

ドリッパーの形状の違い

・3つ穴

・1つ穴

・円錐形

・台形

初めてハンドドリップする人は、抽出量を安定して出せる1つ穴がおすすめです。抽出口の数や形状の違いで粉とお湯が触れている時間が異なるので、コーヒーに変化が出てきます。こればかりは自分の入れたいコーヒーにあっている形状を選ぶといいですよ。

HARIO (ハリオ) V60 メタルコーヒードリッパー  マットブラック

円錐形が美味しいコーヒーを実現してくれるHARIO (ハリオ) V60 メタル コーヒードリッパー コーヒードリップ 1~4杯用 マットブラック VDM-02-MBは本当にいいですよ♪

自宅で美味しいコーヒーが簡単に実現できるこちらのアイテムは1つ穴であることが最大の特徴です。

円錐の形によってコーヒーの粉に深い層ができます。この層の間をお湯が長くとどまって1つ穴に向かって流れていくため、コーヒーの美味しさを存分に引き出してくれるのです。

また、お湯を注ぐスピードや量を調整することによって、コーヒーの味に変化をもたせられるため、お好みの味を見つけやすくなります。

このアイテムの内側にある凸部分がペーパーとドリッパーの間に隙間を作ってくれます。蒸らしの時にこの隙間から空気が抜けて、きちんとコーヒー粉が膨らむことができるのです。

シンプルなデザインのマットブラックは、プラスチック製に比べて丈夫な金属製です。熱伝導率も優れているため、お湯の温度を冷ますことなくコーヒーを抽出できます。

初めてハンドドリップしたいけれど、チープな感じは避けたいシンプルでおしゃれなアイテムが欲しいという方におすすめです。ちなみにマスターはマットブラックのコーヒー器具を揃えるのにハマっています。

 

 

コーヒーサーバー

 

ドリッパーから抽出されたコーヒー液を受ける容器をコーヒーサーバーと言い、抽出する量に合わせてサイズを選びます。プラスチック、耐熱ガラス、ステンレス、陶器などが素材で使われていて、直火や電子レンジ対応のものがあります。ついうっかり、そのままにしておいて冷めてしまったコーヒーを温め直すときにいいですね。

デザインも様々です。見た目がキレイなガラス製や陶器は、インテリアとしても重宝しますし、熱伝導率が高いステンレス製は保温性に優れています。最初は気を張らずに気楽に使えるものがいいな、という人はプラスチック製がよいでしょう。

素材によってデメリットも違いますので、コーヒーサーバーを購入する時は素材をしっかりチェックしておくと良いですね。

一人暮らしの方なら300mlがおすすめですし、二人から三人用は700mlまで入ってるものだと十分な量のコーヒーを楽しめます。

KINTO (キントー) コーヒーサーバー SCS-04-CS 600ml 27623

メモリがシンプルなドット(点)のみ、というところがポイントです。

普通コーヒーサーバーには細かなメモリがカップのイラストとともに描かれているものですが、こちらのコーヒーサーバーは、デザインを損なわないように容量の目安となるドットが2つ描かれているだけです。メモリがほとんどないので、透き通った耐熱ガラスの中に注ぎ込まれるコーヒー液の量や色をしっかり確認できますね。

4杯分(600ml)の容量ですので、ご家族やお友達ともコーヒーを分かち合えます。なんともいえない柔らかなフォルムやしっかりと握ることができる持ち手の部分が、心地よい安心感を与えてくれます。コーヒーを淹れるひとときが、まるで魔法をかけたようなゆったりとした時間に変わることでしょう。

KINTO(キントー)が提案する「Slow Coffee Style」も納得できるコーヒーサーバーです。シリーズでアイテム展開しているので、マグカップなどと揃えるとおしゃれですね。

ペーパーフィルター

これはペーパーフィルターと呼ばれています。フィルターがないと粉がコーヒーサーバーに全部落ちてしまいまから、とても大切な道具です。

最近ではポットとサーバーが一体化した物やペーパーを使用せず繰り返し何度でも使用可能なメッシュフィルターを使用したコーヒー抽出器具も流行っています。

ガラス製で人気の高い珈琲抽出器具はこちらを参考にしてください。→(オシャレなkinto (キントー)のスローコーヒースタイル♪

 

コーヒー豆と抽出に必要なお湯

焙煎したコーヒー豆

コーヒー粉の分量に関してよく聞かれることがありますが、一概には同じ分量で良いとはいえません。

コーヒー豆の焙煎、弾き方、種類よって異なるからです。珈琲豆を購入したお店の方に確認したら間違いないと思いまよ。

僕の場合はハンドドリップ抽出でこれくらいのコーヒー粉を使用します。参考にしてください!

<ハンドドリップに必要なコーヒーとお湯の量>

中細引きのコーヒー粉を使用

8g 〜12g(1杯分)/ 15g 〜22g(2杯分)/ 20g〜26g(3杯分)

コーヒー抽出に使用するお湯の量

140ml〜160ml程度 (1杯あたり )

 

※焙煎の深さや使っている豆の品種でグラム数は変化します。コーヒーを購入したお店で質問するのが一番ですよ。上記はあくまでも目安にしてください。

 

ハンドドリップ抽出の手順

バリスタの女性

コーヒーの抽出には正しいステップがあります。コーヒーを抽出したことがある人なら、一度はチャレンジした事があるハンドドリップ。

一般的なコーヒー抽出方法といっても、ただお湯を注いぎ珈琲を淹れればいいというわけではありません。

こちらがハンドドリップ抽出の正しい手順です。

 

<ハンドドリップ抽出の正しい手順>

  1. お湯を沸かす
  2. ドリッパーとサーバーを温める
  3. フイルターと珈琲の粉をセット
  4. コーヒー粉を蒸らす
  5. コーヒーを抽出する

 

このコーヒー抽出手順とハンドドリップ(ペーパードリップ)を成功させるポイントがあります。以外と知られていないハンドドリップ抽出の細かなコツがあるんです。

今回はご家庭で美味しいコーヒーをハンドドリップする為にコツを簡単にまとめてみました。

抽出する直前に珈琲器具をあたためる

コーヒーサーバーを温める

お湯を沸かしている間に、サーバー、ドリッパー、フィルターをセットします。

コーヒーを抽出する際にはとにかく温度にこだわってください。通常よりも多めに沸かしたお湯をドリッパーを通してサーバーに注ぎます。目的はドリッパーとサーバーを温めることです。そのお湯をカップに注いでカップも温めてください!一連の温めが終了したらこのお湯は捨ててください!

コーヒーは温度で一気に味が変わってしまうもです。暖かいコーヒーに対して冷たい器具を使用すると微妙に温度が下がり風味が変化してしまいます。

そそぐお湯の温度に注意!

コーヒーを抽出するために沸かしたお湯の温度に気を使ってください。絶対に沸騰してすぐのお湯でコーヒーを抽出してはいけません!

コーヒーの抽出に適している温度は92℃程度です。この温度に下がるまで待たなければなりません!

沸騰したてのお湯は95℃以上あります。沸騰直後のお湯を使用するとコーヒーの苦味が強くなったり酸味が鋭くなってしまいます。美味しくない珈琲の原因と呼ばれる雑味も引き出してしまいます。

しかし、お家でコーヒー抽出するのにわざわざ温度計を使うのもちょっと、めんどくさいですよね!?

そこでとても便利なプロの技ががあります!温度が下がるのを待たずに、92度前後に一気に下げる方法があります!温度計も必要ありません。

ポットのお湯の10%分の水を注ぐと92度まで一気に下がります!季節や水の温度によって多少の誤差はありますが、お家でコーヒーを入れる分にはこの方法が一番便利です。

コーヒー粉を蒸らすこと

次に本格的な抽出に入ります!人数分の珈琲粉を温めたペーパーフィルターに入れます。いきなりお湯をドバッと注ぎたくなりますがこれはNG。

まずはコーヒーの粉を蒸らします。ハンドドリップ抽出にとってこの蒸らしを行う事は非常に大切です。蒸らしのコツは、お湯を注がずに浸透させるイメージでコーヒー粉を湿らせます。

真ん中から円を描くようにお湯を浸透させます。コーヒー粉の上にお湯を乗せる程度の分量で構いません。数的のコーヒーがポットに落ちる程度の湯量がベストです!

するとコーヒー粉がボコボコと膨らんできますので、20秒ほど待ったら「蒸らし」は完了です。

お湯をそそぐスピードは一定に

いよいよ本格的にお湯を注ぎます。この時に大切な事は一定のスピードを保つ事!

コーヒーはお湯を注ぐと粉の中で撹拌します。お湯の速度を変えずのの字を描く事で安定的な味のコーヒーを抽出する事が可能です。逆に抽出スピードやお湯に余計な動きを加えてしまうと、雑味や余計な成分を抽出してしまう事になります。

上手にのの字を描けない時は一点だけで同じスピードでお湯を注ぐ方法が安定的な味になります。とにかく同じスピードでお湯を注ぐということが大事です。

<ハンドドリップ抽出のポイントまとめ>

  1. 抽出する直前に珈琲器具をあたためる
  2. そそぐお湯の温度に注意
  3. コーヒー粉を蒸らす方法
  4. お湯をそそぐスピードは一定に

 

他にもある! ハンドドリップ以外のコーヒーの淹れ方

ハンドドリップ以外にも美味しいコーヒーを入れる方法はいくつもあります。

同じコーヒー豆でも抽出器具や方法によって大きく味が変わるのもコーヒーの面白いところです。ハンドドリップ以外にもある代表的なコーヒー抽出方法をご紹介します。

初心者でも簡単! コーヒー抽出器具:フレンチプレス

「ハンドドリップ抽出も面白そうだけど、私には少し難しそう!」と思った方には、初心者でもプロと変わらない味のコーヒーを抽出することができるフレンチプレスがおすすめ!

コーヒーの粉を器具に入れてお湯を注ぎ数分待つだけで、コーヒーが出来上がるとても簡単な抽出器具です。

ハンドドリップで淹れたコーヒーと比べるとかなり味が変わります。人によって好き嫌いが分かれるコーヒー抽出器具ですが、一度試してみるのも面白いと思います。

フレンチプレスについての詳しい記事はこちらから♪ →(初心者でも簡単!フレンチプレスの淹れ方とお手入のコツ)

まろやかな口当たりのコーヒー抽出器具:ネルドリップ

ネルという布製のフィルターを使ってコーヒーを抽出するネルドリップは、コーヒー愛好家にも人気の抽出方法です。「ネル」は柔らかい毛織物のフランネルからきています。

ネルフィルターを使ったコーヒーはコーヒーオイルも一緒に抽出されるため、まったりとしてコクがあり、飲みごたえが感じられるものになっています。豆の味を丸ごと味わえると言ってもいいでしょう。

ペーパーフィルターはすっきりとした味わいが特徴ですので、コクやまろやかさを感じたいならネルフィルターがおすすめです。

ただし、使い捨てができるペーパーフィルターと違い、ネルフィルターはネルを毎回洗って保管する必要があります。ペーパーフィルターに比べて手間がかかるため、愛好家は少数派ですが、「手間をかけること」自体が楽しみでもあり、ネルフィルターの最大の特徴です。

HARIO (ハリオ) ネルドリップ ポット ウッドネック 3~4杯用 DPW-3

こちらはドリップポット、ウッドネック用ろか器、ろか布がセットになったアイテムです。これ1つで初心者でもネルドリップを楽しめます。

キメが細かいネルですので、ゆっくりとコーヒー液がろ過され、豆が持つ苦味、酸味、甘み、渋み、そしてコクを丸ごと抽出できます。

ウッドネックの部分が、いい味だしていますね。ちょっとこだわって淹れられる道具として演出効果も高そうです。ネルドリップに特化してデザインされたドリップポットも独特の形をしています。来客時のおもてなしの話題になりますね。

使用後のろか布は水洗いをし、ろか布に付着したコーヒー油分の酸化を防ぐため、水をはった容器につけて冷蔵庫で保管するなど、少し管理に手間がかかりますが、その分コーヒーの味は特別なものになることでしょう。

 

ハンドドリップのまとめ

ブラックコーヒーを楽しむ女性

コーヒーは淹れ方によっても大きく味が変化する、とても面白い飲み物です!

今回のハンドドリップ抽出は基本的なコーヒー抽出方法ですが、一番奥が深くて覚えがいがあります。その証拠に多くのプロのコーヒー屋さんがハンドドリップでコーヒーを提供してくれます。

コーヒーはお店によってコーヒーに対する考え方や捉え方が違うので、ハンドドリップに関してもそれぞれのやり方を持っています。

どの方法が正しい!ということはないので、自分が好きなコーヒーを淹れられるハンドドリップの方法を探してください♪ これもハンドドリップ抽出の魅力の一つですね。