カフェやコーヒーショップでコーヒーを注文する時にカフェオレ・カフェラテ・カプチーノなどのように名前が似ているけど違いがわからない!そんな経験をして困ったことはありませんか?
そんな名称が紛らわしいコーヒーの中でも特にわかりづらいと言われているのが「アメリカーノとアメリカンコーヒー」です。このアメリカーノとアメリカンコーヒーは作り方から出来上がった味まで大きく違います。ですので注文を間違えてしまうと、想像していたものと全然違うコーヒーが来てしまうなんてことも。
アメリカーノとアメリカンコーヒーの違いを知れば、あなたも間違いなくコーヒ通ですよ♬
目次
アメリカーノってどんなコーヒー?
アメリカーノ蒸気コーヒーはハンドドリップで抽出したレギュラーコーヒーは使用しません。
圧力と蒸気を利用したエスプレッソマシーンで抽出したエスプレッを使用します。エスプレッソは通常のハンドドリップなどに使用する豆よりも深く焙煎(イタリアンロースト)します。そのために油分と苦味やコクなどが強い豆です。
このエスプレッソは 25cc-30ccほどの濃いコーヒーとなります。アメリカーノはこのこい少量のエスプレッソにお湯を加えたコーヒーです。アイスアメリカーノの場合はお水と氷を使用します。
アメリカーノはエスプレッソを2、3杯と加えて、お湯または水の量を減らせば濃さを調節できます。「アメリカーノをダブルで」と注文すればエスプレッをが2杯入ったアメリカーノを頼むことが出来ます。
米国 (アメリカ)でアメリカーノは飲まれているのか?
アメリカーノという名前が付いているのだから、アメリカで多くの人に飲まれているのか?というと意外とそうでもありません。
このアメリカーノはエスプレッソ系コーヒーチェーンであるスターバックスが全米各地に広がること共に浸透していった飲み方なので、それ以前はアメリカにはほとんどない飲み方でした。アメリカのダイナーなどにはエスプレッソマシーンはなかったのでアメリカーノは作れませんでした。
エスプレッソの本場イタリアではアメリカーノみたいな飲み方はないので、アメリカで飲まれているエスプレッソという意味でアメリカーノと呼ばれるようになったと聞いたことがあります。
日本で言う所のお寿司のカリフォルニアロール見たなものでしょうか?昔はカリフォルニアロールなんて日本ではほとんど見ませんでしたが、今では結構ポピュラーになってますもんね。
アメリカーノ以外のエスプレッソ系ドリンクとは?
エスプレッソをベースにしたコーヒーはアメリカーノ以外にも、いろいろとありますが、代表的なのはカプチーノ、カフェラテですね。カフェラテはミルクでコーヒーの表面上にリーフやハートを描くラテアートが有名ですね。
カプチーノふわふわの口あたりがたまらないイタリアで楽しまれているドリンクです。このカプチーノ、カフェラテ、カフェオアレの違いって知っていますか?詳しく知りたい!お店で注文する時に困りたくない!という方はこちらの記事へどうぞ→「カフェラテ・カプチーノ・カフェオレの違いは?発祥のカフェを訪れた♬」
アメリカンコーヒーとは?
アメリカンコーヒーはエスプレッソを使用しませんし、お湯や水でも割りません。アメリカンコーヒーとは何のことを指すのでしょうか?
アメリカンコーヒーはコーヒー豆の焙煎度合いを指します。コーヒーは収穫した生豆を乾燥してコーヒー焙煎機(ロースター)と呼ばれる専用機械で焼きます。この焼き加減(焙煎度合い)の差によってコーヒー豆から生まれる成分の量が変化します。
結果的に焙煎度合いを浅くするつ酸味が強く感じられ、深くすると苦味やコクが強くなります。(もちろんコーヒーの品種による特徴はありますよ)
アメリカンコーヒーとはこの焙煎度合いが浅く酸味が感じられるコーヒーのことを指します。このコーヒー豆をハンドドリップ抽出してあげればアメリカンコーヒーが出来上がります。
アメリカンコーヒーの焙煎度は?
一般的なアメリカンコーヒーと呼ばれる焙煎加減は8段階中3番目に焙煎の浅いミディアムローストですね。お店で見かける黒々としたコーヒー豆と比べるとかなり茶色くて明るい印象を持つかと思います。
焙煎度合いが軽くなるとコーヒーの性質上、酸味を強く感じやすくなります。反対に焙煎が深くなるとコクや苦味を強く感じます。ですのでアメリカンコーヒーは酸味を楽しみたい!という方に向いているコーヒーの飲み方なんです。
コーヒー豆の焙煎と味の関係について知りたい方はこちら→「コーヒー豆の焙煎とは!?珈琲は豆の焼き加減で味が大きく変化」へどうぞ♬
ニューヨークにあるコーヒーショップ Gimme! Coffee
知り合いのデザイナーさんがアメリカのコーヒー激戦区ニューヨークでお土産に買って来てくれたお店を紹介します。それがニューヨークでもとても人気があるソーホー地区のリトルイタリーと呼ばれる場所にこじんまりとお店を構えるGimme! Coffeeです。
リトルイタリーまたはノーホーと呼ばれている場所には美味しいイタリアンがいっぱいあるエリアです。私がニューヨークに住んでいた時もよく遊びにいってたお気に入りのエリアです。Gimme! Coffeeは赤と白でロゴが描かれておりとてもニューヨークらしい色使いがいいですね。
小規模のお店ながら地元の人に愛されている「街のコーヒー屋さん」だそうです。今度、ニューヨークを訪れる時には、ぜひ訪れて見たいコーヒーショップですね。
住所*228 Mott St, New York City, NY 10012-4148
まとめ
あなたはアメリカンコーヒーとアメリカーノのどちらが美味しそうでしたか?
現在も進化を続けているコーヒーカルチャーでは、様々な飲み方のコーヒーが生み出されています。
コーヒーは味が美味しいか?ということはもちろんですが、調べてみるとその国のコーヒーの歴史や時代背景に触れることが出来るんです。これもコーヒーの魅力の一つですね
。飲んで美味しい!学んで楽しい!不思議な飲み物であるコーヒーを満喫してくださいね。