美味しいシングルオリジンコーヒーが飲みたい時、皆様はどこの国の品種を選びますか?
いろんな国で栽培されているシングルオリジンなので本当に様々な種類のものがあります。そんな数多くあるシングルオリジンコーヒーの中でもコスタリカはオススメですよ。
コスタリカは国土面積の小さな国でありながら、高品質なコーヒーを提供する国として有名です。中央アメリカ南部に位置する国であり、18世紀にコーヒーの栽培が盛んとなりました。
しかも、アラビカ種のみの生産が法律で義務付けられている珍しい国です。
途上国でありながら世界幸福度ランキング上位の国であり、途上国の中では1位の国でもあります。そんなコスタリカを支えるコーヒー栽培について今回はご紹介します。
目次
【コスタリカのコーヒーの入れ方:チョレアドール】
現在はコスタリカでも通常のペーパードリップコーヒーが飲み方の主流です。ただ、昔ながらの飲み方に「チョレアドール」と呼ばれるものがあります。
ネルドリップの一種であり、木製のスタンドに布のフィルターを設置してドリップするものです。最近よく販売されているドリッパーをはめ込めるウッドスタンドによく似ていますよね。
チョレアドールはネルドリップですのでペーパードリップをした場合よりも味わい深くなることが特徴です。ペーパーに油分が吸収されることなく、しっかりとコーヒーを楽しめます。た
だ、木製のスタンドということもありメンテナンスに少し手間がかかります。そのため、今ではペーパードリップも普及してきています。
【コスタリカコーヒー3つの特徴】
コスタリカで収穫されているコーヒーはどのような特徴があるのでしょうか。知っておいてもらいたいことは数多くありますが、ここでは絶対に覚えてもらいたい3つのことをご紹介します。
主にアラビカ種のみが生産されている
コスタリカではアラビア種のコーヒーのみが収穫されています。コーヒーにはいくつもの品種がありますが、その中でも高品質な豆を提供しやすいアラビカ種のみが生産されています。
以前はアラビカ種以外のコーヒーも栽培されていました。しかし、1988年に高品質なコーヒーを生産し収穫することを目的にアラビカ種以外の栽培が法律で禁止されてしまいました。国をあげて高品質なコーヒーを提供することに力を入れています。
小さな農家の集合が多い
コスタリカでは大手のコーヒー農園が大量生産するのではなく、小さな農家がそれぞれコーヒーを栽培しています。そのため特筆してご紹介できる農園がありません。
ただ、そのような状況でも海外へコーヒーを輸出できているのは農園が協力する仕組みが発達しているからです。個々は小さい農家ですが一つに纏まることでブランド価値を生み出しています。
コーヒーの格付け方法
コスタリカで収穫されるコーヒーは標高によって格付けされています。また、標高と併せて太平洋側か大西洋側かによっても格付けされています。
主にコーヒーは標高1,000m ~ 1,700mで栽培されていますので、それらの中で格付けがされます。例えば太平洋側で標高1,200m~1,700mであればSHBという格付けになります。
大西洋側であれば標高900m以上でHGAという格付けになります。標高はフィートで計算されていますので、実際には少し誤差があります。