コナコーヒーは世界的に人気と販売価格がグングン上昇しているコーヒーの品種です。
このコナコーヒーはハワイ州のビッグアイランド(ハワイ島)のコナ地区と呼ばれる一定の場所でしか収穫することができない貴重な品種です。
一口飲んでみると上品な酸味とフルーティーな香りが絶妙なバランスで味わえることからとても人気があります。
そんなコナコーヒーの歴史や特徴、ハワイ島のコーヒー農園、コナコーヒーが飲める現地のコーヒーショップなどを詳しくしりたい方は是非♪
目次
コナコーヒーの歴史
ハワイ島はもともとコーヒーの木が生えていた訳ではありません。
1825年にハワイへオアフ総督のポギ船長が、当時の王様カメハメハ2世とロンドンを訪れました。
ポギ船長はロンドンからの帰り道にブラジルのリオデジャネイロでコーヒーの木に出会いました。
実はハワイ島のコーヒーのルーツはブラジルにあります!!
ポギ船長はオアフ島のマノアバレーと呼ばれる場所にコーヒーを移植しました。
現在のハワイ大学の周辺ですね。
しかしコーヒーの木の植樹は上手くはいきませんでした。
そこで3年後にサミュエルグレス牧師がポギさんの農園からコーヒーの木を持ち帰りハワイ島のコナ地区に植えました。オアフ島で育たなかったコーヒーの木はコナ地区ではグングンと育っていきました。
これをきっかけにハワイ島のコナ地区ではコーヒー産業が発展していきました。
本当の所はサミュエルさんはコーヒーの木を観賞用としてコナ地区に植えたそうです。
サミュエルさんは現在の様にコナ地区にコーヒー農家が増え世界的なコーヒー産地になるとは、夢にも思っていなかったでしょうね!?
ハワイ島にコーヒーの木が持ち込まれた当時は多くの農家ではサトウキビを育てていました。
このサトウキビの収穫はとても大変であまり儲かりませんでした。
多くの農家がサトウキビより簡単に収穫でき利益率が高いコーヒー栽培に切り替えたそうです。
この様な理由からコナ地区でコーヒー農家が段々と増えて行きました。
ハワイ島の特定の地域でとれたコーヒー以外はコナコーヒーと呼ぶことはできません。
他のコーヒーはハワイアンコーヒー、カウコーヒーなどの別の名称で呼ばれています。
コナコーヒーの特徴
コナコーヒーは上品な酸味とフルーティーな味わいが人気の品種です。
ハワイ島は火山の噴火を繰り返すことによって大きくなった島です。
現在も定期的な噴火を繰り返しています。
その溶岩が固く固まった岩を砕いてコーヒー農園を作っていきました。
実はハワイはアメリカ合衆国で唯一のコーヒーの産地として知られています。
コナコーヒーが収穫できるコナ地区はマウナロア山と南西部にあります。
海抜300メートルから800メートルの斜面で栽培を行っています。
コナ地区がコーヒーの栽培に向いている理由は、気候、温度、土壌が挙げられます。
特に豊富な栄養素を含んだ火山岩がゴロゴロしている土壌はコナコーヒーの美味しさの秘密とも言われています。
しかし一口にコナコーヒーと言っても決められた評価基準によるグレードがあります。
このグレードによって豆の良し悪しが決められていますよ。
※ ちなみにコーヒー豆の評価基準は国、港、教会によって様々です
コナコーヒーの品質基準
コナコーヒーの品質評価の基準は6段階と細かく分かれています。基準は以下の通りです。
コーヒー豆の外観、コーヒー豆焙煎後の外観、コーヒー抽出後の味覚、欠点数、豆のサイズ、水分含量、規格外豆の総合評価で決められます。
品質の高いものから[Extra Fancy/ Fancy/no1/serect/prime/no3] の順番です。
(エクストラファンシー、ファンシー、ナンバーワン、セレクト、プライム、ナンバースリー)
このコーヒーの等級認証はハワイ州の農務局が行っています。
コーヒー農園では出荷前に欠陥のある珈琲豆や異物などを混入させないように
様々な方法で繰り返しチェックを行っています。
コナコーヒーの価格が高騰した理由
コナコーヒーはとても貴重で収穫量も少ない事から日本での販売価格が高い事でも知られていますね。
最上級グレードのExtra Fancyは収穫量が減ってきています。
農園の方々の話によると「コーヒー豆に寄生する害虫の異常繁殖」が理由だそうです。
コナコーヒーも1970年代までは普通のコーヒーの価格と変わらなかったんですけど
その美味しさと収穫量の少なく貴重な点から値段が何倍にも高騰していきました。
だから日本のコーヒーショップでもコナコーヒーが売り切れというお店が多かったのかも!?
ハワイ島のコーヒー農園ツアー♪
ハワイ島を訪れたらコーヒー農園巡りがおすすめです。
コナコーヒーが育てられている農園で焼かれたばかりのコナコーヒーを飲むことは最高の贅沢です。
コーヒーの生産過程を知ることでいつものコーヒーがさらに美味しくなること間違いなしですよ。
コーヒーの花が魅せる絶景コナスノー
コーヒーの木は年に数回、真っ白で綺麗な花を咲かせます。
その花はとても良いジャスミンの香りがします。特にハワイのコナ地区のコーヒーの花は有名ですね♪
その理由は、真っ白い花がコーヒー農園全体に咲いている様子から「ハワイ島に降る雪コナスノー」と呼ばれています。
本当に幻想的で綺麗な光景です。その時期はとても短く数日ほどで花は枯れ地面に落ちてしまいます。
コナスノーの時期は農園全体がジャスミンの香りで包まれる為、本当に素敵な香りがする観光地として人気があります。
全体のわずか3%!貴重なピーベリー
ピーベリーコーヒーはコナコーヒーの中でも大変に貴重なコーヒーと言われています!
このピーベリーコーヒーは何なのか?コナコーヒーとは違うのか?と疑問に思う方が多いですね。
このピーベリーコーヒーはコナコーヒー全体の収穫量の中から3パーセントほどしか収穫できない突然変異の品種です。
コーヒー豆は通常1つのコーヒーチェリーに2粒のコーヒー豆が入っています。
しかし、このピーベリーは丸いコーヒー豆が一粒、小さい豆が一粒入っています!
この丸い豆を集めたコーヒーがピーベリーコーヒーと呼ばれています!ピーベリーコーヒーは100粒のコーヒーチェリーから3粒程度の割合でしか育たないためとても貴重なコーヒーとされています
人気が上昇中のカウコーヒー
カウコーヒーはコナコーヒーに続く新しいハワイ島産のコーヒーです。
ハワイ島のマウナロア山の南西のコナ地区のみで収穫できるコナコーヒーに対して、カウコーヒーはマウナロア山東側で栽培されているコーヒーの事です。
大きな違いはコナコーヒーはフルーティーな酸味が特徴のコーヒーですが、カウコーヒーは酸味が少なくコクがあるコーヒーです!
この2種類の味を決めている大きな違いはコナ地区とカウ地区の土壌の違いが挙げられます!
コナ地区は溶岩を豊富に含んだ土壌で、カウ地区は赤土なんです。
この土壌はコーヒーの味を大きく変化させるほどに大切な要素ですね♪
コーヒーチェリーから出来るエナジードリンク
コーヒー農園では通常コーヒーの豆以外は捨てられてしまうか肥料になります。でも、そのコーヒーのチェリーから製品を作っている人たちもいます。
ハワイ島のグリーンウェルコーヒー農園で見つけた「コナレッド」とよばれるドリンク。このコナレッドはコーヒーチェリーから作られたエナジードリンクです。
酸味のきいたコーヒーチェリーは豊富な栄養素を含んでいる為に元気が出るスーパーフルーツとして注目されています。
コナレッドは普段であれば捨ててしまうチェリーを上手に活用しているアイデア製品です。
ハワイで人気のコーヒーショップへ行こう♪
せっかくハワイを訪れたならば、本場の美味しいコナコーヒーを飲みたいですよね?
そんな人にワイキキやアラモアナショッピングセンター周辺で美味しいコナコーヒーが飲めるお店を紹介します。
貴重なコナコーヒーを楽しんでください
→ワイキキ周辺!ハワイでロコに大人気のカフェ&コーヒーショップ 11選
コナコーヒーのまとめ
ハワイ島の名産コナコーヒーはいかがでしたでしょうか?
現在は貴重な品種の為に値段が高騰しています。
飲める機会に出会ったら一度は飲んで欲しいコーヒーの一つです。
コナコーヒーは上品な酸味とフルーティーな香りを味わいたい方には最高のコーヒーですよ♪